ボケと構図
梅が咲き始めたので、和歌山の緑化センターに写真を撮りに行ってきました。
上2枚はCanon Kiss X5と100mmMacro
さてここまでは花のアップで、続いて後半。
バッテリーが切れたのでα7SⅱとFE50mmF1.4
しなやかなU字の枝の動きを撮りたかったのですが、背景の緑と青の色分割に重なって枝が際立ちません。
ぼかすことだけで枝を引き立てようとした失敗作です…。
もう少し見下ろす角度で空を入れない、または背景には空しかしか入れなければ良かったのですが、撮影時は答えが見つけられず、帰ってパソコンでサムネイルを見てから、気づきました。よくあるパターンです。
前半は花のアップ、後半は枝の動きに重点を置いて構図を探っていました。
縮小して見ると画面の中で色がどう分割されているかがよく分かります。
構図の良い悪いが明らかです。現場でも縮小表示で確認すると良いかもしれません。特に花の撮影は「色彩構成」ですね。
いかにも「なんにもかんがえてない」写真を量産してしまいました。
D-レンジオプティマイザーLv比較
ソニー機の「Dレンジオプティマイザー機能」
Lv1とLv5に設定して撮影したものの比較です。
Lv1 α7Sⅱ | FE50mmF1.4 ZA | SS1/1.2 | F14 | ISO100 | 長秒時NR 入 | JPEG撮って出し
※NR=ノイズリダクション
Lv5 α7Sⅱ | FE50mmF1.4 ZA | SS1/1.2 | F14 | ISO100 | 長秒時NR 入 | JPEG撮って出し
α7S II 自然な階調に自動補正する「Dレンジオプティマイザー」機能 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
公式によると"逆光などで明暗差が大きいときに、撮影した画像の各領域を分析して、自然な階調表現に自動補正します。"
とのことで、2枚の写真を比較した通り黒つぶれが軽減されています。
明暗差の補正といえばオートHDRもありますが、HDRは露出の異なる複数の写真を合成して仕上げるのに対し、
Dレンジオプティマイザーは1枚の写真の中で暗部を持ち上げる処理をするだけです。
1枚でいいので動き物に向いていますね。
ただノイズが出やすいとのことなので拡大して見てみます。
Lv1
Lv5
等倍でこのサイズです(有効画素数は1220万画素)。
下の蛍光灯の周囲がややノイジーな気もします。
ソフトで処理しているだけなので、後加工でもいいのですが、気軽にJPEGで撮りたいときには使えそうです。
α7SⅱのマルチショットNRは使える?
マルチショットNRとは
'自動的に複数枚の連写を行い、画像を合成し、ノイズを軽減して記録します。'
とのことらしいので、合成していないJPEGと比較してみます。
基本の写真はこちら
三脚で撮影。α7SⅱとSEL50F14Zを使用。
一応露出計が-0.3を指した状態で撮りましたが明るさにはややムラがあります。
この表示サイズでは分からないので全て拡大して見てみます。
まず普通にJPEG
F2.5 / SS0.5 / ISO100
ひつじの白い部分の塗りの跡、台の木目がはっきり映っています。
次はマルチショットNRを使用 SS1/50に設定
シャッタースピードを1/50、露出は-0.3に設定し
マルチショットNRをONにしてISO AUTOで撮影。ISO3200になりました。
シャッターボタンを押すと4枚連写して合成してくれます。
マルチショットNRを使用 SS1/250に設定
今度はシャッタースピードを1/250、露出は同じく-0.3に設定し
マルチショットNRはONでISO AUTOで撮影。ISOは12800まで上がりました。
ひつじのざらざらとした質感や、木目は消えていますね。
それでもISO12800でこれだけ画が潰れず、ノイズが出ないのは嬉しいです。
しかも合成の待ち時間も気になりません。
すごい!買ってよかった!
これでしばらくは、ノイズのことは考えなくていいの!
SONY α7Sⅱを買いました
買いました。恐ろしいことにカードの引き落しはまだです。
今まではCanon Kiss X5を使っていました。
一番撮りたいものは夜景で、肉眼で見るのとは違った下品で綺羅びやかな絵が出来上がるところが夜景撮影の魅力ですよね。
しかし特に工場夜景は煙が流れるので、長時間露光するほどぼんやりとしてしまう点が不満でした。
感度を上げてシャッタースピードを短くしてもノイズが乗らないカメラが必要です。
工場夜景はスポットを探すところも醍醐味の一つ。いい場所を見つけてもこれじゃあな…。
この2枚目の写真を撮ってがっかりしてから「写真つまらんフラストレーション・セカンドシーズン」が到来しましたが、
これは機材だ、機材が夜景に向いてなさすぎる、という考えに取り憑かれたので
高感度耐性に期待して、おそるおそるα7Sⅱを購入しました。
JPEG撮って出しとRAWデータとの比較
どれも手持ち撮影、レンズはPlanar T* FE 50mm F1.4 ZA、マルチショットNRは使用せず、非圧縮RAW+JPEGです。
1枚目 JPEG撮って出しシャッタースピード1/40 ISO12800 レンズ50mm
1枚目 RAWデータそのまま書き出しRAWをLightroomに読み込んでなにも触らずにJPEGに書き出したものです。
JPEGの方がノイズが抑えられています。
2枚目 JPEG撮って…思っていたより暗く映っていたのでJPEGからPhotoshopで露出+1.0
シャッタースピード1/40 ISO12800 レンズ50mm 尼崎市
2枚目 JPEG拡大
2枚目 RAW拡大こちらもJPEGの方がノイズが少ない印象ですが、シャープさで劣っていますね。
まずは手持ちで遊んでみましたが、ISO感度を上げても上げても絵が潰れないな!と感激でした。
シャッタースピードは、50mmのレンズで1/20以上から手ブレが起こる印象。
手持ちでもある程度は楽しめそうですので、三脚の設置が面倒な雨の日でも夜景スナップ、感度を上げて春には風に揺れる桜の花も撮れそうです。
次はきちんと三脚で撮影し、煙が流れすぎない露光時間でどこまで解像するかを試してみようと思います。
今までなんにも考えず、Canonの一眼レフ(APS-C)を使っており
EFレンズも何本か所有している状況でSonyのミラーレス一眼を選んだ理由ですが、
- 「圧倒的な高感度&広いダイナミックレンジ」という謳い文句につられた
- 5軸ボディ内手ぶれ補正
- マウントアダプターにより手持ちのレンズ・オールドレンズも一応使える
- 基本的に動きモノを撮りたいわけではないのでミラー有りにメリットを感じない
と、いったところです。
一番撮りたいのは夜景、という原点に戻って考えた結論。ひとまず満足です。
つづく
濃色の愛車を撮る
愛車は紺色のロードスターなのですが、夜景とセットでうまく撮る方法はないでしょうか。
大阪の三井化学で撮った写真ですが、黒く潰れてボディの形状がさっぱり見えません。工場は明るいですが、車の周囲は光源もないし、ほぼ黒のボディは反射もしないので当然です。
こちらはボディを暗闇から浮き上がらせるために、フラッシュを当てながら歩いて撮影したものですが、美しい光り方ではないですよね。パールの光り方がチープです。
フラッシュ(スピードライト 430EX II使用)が点で光るからでしょうか。
面で光らせるなら横に超巨大なレフ板を置いてフラッシュを反射させるとか?
諦めて後加工?
ここで夜景はあきらめて、夕暮れ時を狙うことにします。白飛びしすぎず、ヌメッとした写りがいいです。(何ヶ月も洗車しておらず、実際はすごく汚いです。)
ボディの形状を撮るというよりも、ボディに映った環境を撮るつもりでやるのも楽しいです。もはや夜景でもなんでもないですが、濃色の特性を活かす撮り方ということで。
PLフィルターを使って色鮮やかに、必要以上にギラギラとさせて。この方法、あまり日が落ちると紅葉も暗くなり、ボディになにも写らなくなるので、それなら紅葉を照らせばいいのかな。
同様に桜の季節も楽しめそう。
夜景をバックにした車の写真って、特に何かを表現しているわけでもないですし、同じ車ファンから見てもおそらく「ふーん」くらいの感想だと思います。
その場所に行ったということが大事なんですが、やっぱりかっこよく写真に残したい。
諦めずにもう少し考えよう。
秋のフォーリンオータム
秋なので、秋らしい写真を。
SIGMA 18-300mm
だいたい十五夜お月様
EF-100mm Macro
和歌山城にて。16時半のちょうどいい明るさの頃。
EF-100mm Macro
彼岸花。リコリス。
500pxで今のところ最高得点の93.6パルスを獲得しました。500pxウケを狙った構図です。
EF-100mm Macro
ハネがちょっと欠けてて、去勢済みの街ネコみたい。
EF-100mm Macro
自分では一番気に入っているコスモスの写真。
控えめな色を手前に持ってくるところが私らしいと、昔からの友人に言われました。
EF-100mm Macro
蝶以外のところにも注意を払って構図を決めればもっとよかったかな。
コスモスは、茎の動きを撮るのも楽しいかも。
EF-100mm Macro
9月11日、実家の庭にて。隣で朝顔も咲いていましたので並べて撮って、洒落たタイトルでもつければよかったです。
「夏と秋の交差」とか?「夏と秋の会陰」とか?(よくない)
こんな小春日和の穏やかな日は、なんにも考えないので気が回りませんでした。
フイルムキヤメラを使う
自分が生まれる前のカメラです。ASAHI PENTAX MV-1。
バルブ、シャッタースピード1/100秒、絞り優先AEの3モードしかなく、機能を割りきってコストを抑えた、当時で言うとお気軽にカメラ女子になれちゃうカメラといったところでしょうか。
10枚近くとったあたりで露出計の存在に気づき、ボタン電池を入れましたが露出計は作動せず。
絞り優先AEで撮ってますがシャッタースピードも分からないし、もしかしてなんにも写ってないのでは?早く26枚使いきってしまいたい…という気分でした。
適当にそこら辺のお空きれいやお花きれいを撮って26枚消費して現像に出します。
データは200万画素のJPEG。CDにしてもらって、合わせて1,080円。
スーパーの試食コーナーを回りながら待つこと30分。
さて出来栄えは…?
・・・よい。
ノイズがかなり目立つものの、独特の風合いがあって気に入りました。
アンティーク風加工を施した木製フレームに入れるだけでとてもオッシャレーなカッフェみたいになりそうです。
ちなみにデジタルとの比較です。
気に入ったのでさっそく次のフィルムをセットしてファインダーを覗くと、露出計が作動してました。
右端に表示される3色のライトで露出を知らせます。(画像はイメージです)
緑のライトが適正露出
赤がオーバー
オレンジがアンダー
懺悔:
なんにも考えずに書いたら、すごく何かを小馬鹿にしたような文章になってしまった。
深いことは考えず遊ぶカメラとして、しばらく持ち歩こう。